国交省、ダイハツに立ち入り検査 品質不正問題、「型式指定」巡り

ダイハツ工業の品質不正問題で、国土交通省は21日、道路運送車両法に基づき、大阪府池田市の本社を立ち入り検査した。大量生産に必要な「型式指定」の認証申請を巡り不正があったとダイハツから20日に報告を受けていた。不正行為の事実関係を確認し、型式指定の取り消しなどの行政処分を出すかどうか検討する。
ダイハツの第三者委員会は、トヨタ自動車など他社ブランドを含め64車種で不正があったとする報告書を20日に公表。海外分を含め174件の不正を確認したとしており、国交省は内容の裏付けや、他に不正がないか調べる必要があると判断した。ダイハツは国内外で販売する全車種を出荷停止とした。
国交省によると、衝突時の安全性試験などに関し、国内で142件の不正があったと報告を受けた。ダイハツはうち141件で安全や環境に関する性能の基準(保安基準)を満たしていると説明しており、国交省は独立行政法人「自動車技術総合機構」と共に検証し直す。
確認を終えるまで対象車種の出荷を停止するようダイハツに指示している。

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