自民党の高市早苗経済安全保障相が25日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演。同党の政治資金パーティーをめぐる裏金問題について語った。
自身はかつて清和会に所属したが、現在は無派閥。清和会時代は「私自身の政治資金パーティーは年に1回。清和会のパーティーも残念ながら似たような時期だったので、売り切れない状態。余分に売るどころか、できれば割り当て枚数を減らしてください、と交渉してました」と、キックバックには無縁だったという。当時、他の議員がキックバックを受け取っていたということも「聞いた事はない」とした。
東京地検特捜部は25日までに、松野博一前官房長官と高木毅前国対委員長の歴代事務総長や、世耕弘成前参院幹事長、塩谷立元文部科学相の安倍派幹部計4人を任意で事情聴取。安倍派崩壊寸前との声も上がり、岸田政権の危機も広がる。
同番組に22日に出演した元自民党政調会長の亀井静香氏は、岸田首相で戦えない場合の次のリーダーについて、「俺の予測は当たる」と自信を見せた上で、「自民党は女性の党首でないと選挙できないな。上川(陽子)か高市(早苗)かどっちかがなるよ」と持論を展開していた。
総裁選への意欲を問われた高市氏は、「今の時点ではもう“身を屈して、分を守り、天の時を待つ”の心境ですかね」と、三国志に登場する劉備玄徳の言葉を引用した。
この後には「蛟龍の縁に潜むは上らんがためなり」と続く。水の中で身を屈して自身の本分を尽くしじっと待つ蛟龍。そうして潜むのは天に昇るためである、という意。虎視眈々とトップの座を狙い、今は静かに準備をしているという心の内が読み取れるが、「私は今、猛烈に勉強したいし、岸田内閣の一員ですから岸田内閣で1個でも実績残したいですし、そのために働いてます」と言うにとどめた。