今年8月、神奈川県厚木市のパチンコ店の立体駐車場で150台以上の車が燃えた火災で、出火元はフォルクスワーゲンの車だったことがわかりました。この車はリコールの対象ですが、関連はわかっていません。
この火災は今年8月20日、厚木市のパチンコ店「マルハン厚木北店」で、立体駐車場の2階に停められていた車から出火し、合わせて153台の車が焼け、駐車場も全焼したものです。
厚木市消防本部はきょう、火元の車がフォルクスワーゲンの「ゴルフTDI」だったと明らかにしました。
市の消防本部によりますと、エンジンから排出された燃焼ガスが最初に通る「エキゾーストマニホールド」という排気バルブにエンジンオイルが付き、出火したとみられるということです。
排気バルブにはエンジンオイルが染みた跡が残っていましたが、付着したいきさつや量は不明だとしています。
フォルクスワーゲングループジャパンは、エンジンの熱を遮るマットの取り付けに不備があり、火災のおそれがあるとして、今月22日に「ゴルフTDI」を含む9車種6512台のリコールを国土交通省に届け出ていました。
厚木市消防本部はこのリコールと火災との関連はわからないとしていますが、フォルクスワーゲングループジャパンは「遮熱マットの取り付け位置の不備に起因する可能性を排除できない」とコメントしています。