美濃加茂市長の異議棄却=汚職事件、再審認めず―名古屋高裁

受託収賄などの罪で有罪が確定し、その後の選挙で返り咲いた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(39)が申し立てた再審請求異議審で、名古屋高裁(杉山慎治裁判長)は28日までに、異議申し立てを棄却する決定をした。25日付。
杉山裁判長は再審請求を退けた当初の決定について、「認定や判断に不合理なところは認められない」と述べた。
藤井市長は捜査段階から一貫して無罪を主張。再審請求審では、確定判決が有罪の根拠とした贈賄側供述の信用性を崩そうと、法廷での証言を確定後に覆した関係者の陳述書などを新証拠として提出した。
しかし、名古屋高裁の別の裁判部は2月、「にわかに信用し難い」などと指摘し、再審請求を棄却。藤井市長側が異議を申し立てていた。
藤井市長は決定について「非常に残念な結果だ。新たな証拠を見つけ次第、第二次再審請求を行いたい」などとするコメントを発表。名古屋高検の坂本佳胤次席検事は「適正・妥当な決定だと考える」とコメントした。
[時事通信社]

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