薬物の影響で、意識がもうろうとなっていた女子高校生(当時16歳)を11月、大阪・ミナミから車で自宅に連れ去ったとして逮捕された男が、適切な救護義務を果たさずに、女子高校生を死亡させたとして28日、再逮捕されました。
保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕されたのは、住居不定の会社役員、橘孝憲容疑者(58)です。
橘容疑者は11月11日、大阪府茨木市の当時の自宅で、薬物の過剰摂取でふらふらの状態だった女子高校生を、保護する責任があったのに放置し、医師の診察を受けさせるなどせずに、死亡させた疑いが持たれています。
司法解剖の結果、女子高校生の死因は致死量を超えるせき止め薬を摂取したことによる急性薬物中毒でした。
警察によりますと、橘容疑者は事件の4ヵ月前に、女子高校生と出会い系サイトを通じて知り合い、事件当日も女子高校生からカラオケ店に呼び出されていたということです。
橘容疑者は7日、女子高校生を大阪市中央区から自宅まで車で連れ去ったとして、未成年者略取の疑いで逮捕されていました。
警察に対し橘容疑者は当初、「女子高校生が、過去にも薬物の過剰摂取を起こしたことは知っていた」と供述していましたが、現在は黙秘しています。