東京都の江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部に逮捕された衆議院議員の柿沢未途容疑者が、調べに対し、現金配布については買収の趣旨を否認し、有料広告の掲載については違法性の認識はなかったと供述していることが、関係者への取材で分かりました。
柿沢未途容疑者は、支援していた木村弥生前区長が出馬した4月の江東区長選挙をめぐり、地元区議らにあわせておよそ200万円を提供したほか、木村前区長への投票を呼びかける有料広告を動画投稿サイトに出すなどしたとして、公職選挙法違反の疑いで28日、特捜部に逮捕されました。
その後の関係者への取材で、柿沢容疑者が特捜部の調べに対し、現金配布については「買収の趣旨はない」と否認し、有料広告の掲載については「違法性の認識はなかった」などと供述していることがわかりました。
特捜部は今後、柿沢容疑者とともに逮捕した4人の秘書も取り調べ、実態解明を進めるものとみられます。