自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、西村康稔・前経済産業相(61)(衆院兵庫9区)の事務所が、おわびの文書を支援者らに送付していたことがわかった。
文書は、「今年一年のお礼とお 詫 び」と題した27日付の「FAXニュース」。エネルギーの安定供給に取り組むなどした経産相の実績に触れる一方、事件についても言及。「皆様方に大変なご心配ご迷惑をおかけしております」と書き出し、「安倍会長のもとで事務総長をつとめた立場から責任の一端を感じております。あらためてお詫び申し上げます」と陳謝している。
捜査に協力する考えを示し、「捜査の状況をみながら、近いうちに皆様方にもしっかりと説明したい」と記述。「今一度原点に立ち返り、地元明石淡路の将来のため、24時間365日考え、活動していきます」などと結んでいる。文書が届いた支援者の一人は「政治とカネの問題が繰り返され、あきれる。少しでも早く説明してほしい」と話した。
同事件を巡り、西村氏側はパーティー券販売のノルマ超過分の数十万円程度を政治団体の収支報告書に記載しなかったとされる。