1日夕方に発生した能登半島地震で、新潟県は同日午後6時から花角英世知事を本部長とする災害対策本部会議を開催し、県内の被害状況を共有した。
五泉市では、男性(29)が倒れてきたタンスでけがをした。糸魚川市では、避難中の高齢者が転倒して後頭部にけがをしたという。
新潟市西区では地割れが起きて液状化現象が起きたほか、阿賀野市などでブロック塀の倒壊が多数起きているという。また、三条市内の清掃センターでは近くの道路が陥没しているとの情報もある。
インフラでは、上越市茶屋ケ原付近の国道8号で土砂崩れが発生し、全面通行止めとなっている。けが人などの情報は入っていないという。佐渡市でも土砂崩れが発生しているとの情報がある。
東北電力によると、県内の約1500戸で停電が発生。内訳は、柏崎市内が約1千戸、上越市内が約500戸などとなっている。
JR東日本によると、上越新幹線の越後湯沢-新潟駅間が地震の影響で運転を見合わせている。
花角知事は対策本部会議で「被災状況を迅速に把握し、被害者の救助・救援に国などと連携し、全庁を挙げて対応してほしい」と指示を出した。