新潟市の中原八一市長は3日、能登半島地震で液状化現象が起きた同市西区寺尾地区を視察し、「道路がめくれ上がるなど、想像を超える大きな被害だった」と驚きを隠せない様子だった。同区では44カ所で液状化が発生。建物被害も同日午前8時現在、約120軒に上った。市長は「できるだけ早く復旧させ、安全・安心な暮らしを取り戻せるようにしたい」と語った。
市長は昼前、液状化などが起き、復旧作業が進められている同地区の現場を徒歩で視察。その後、避難所になっている市立坂井輪中学校を訪れ、避難住民を励ますとともに、壁のひび割れなど学校の損壊状況を確認した。
視察に同行した水野利数区長によると、液状化はJR越後線内野駅からイオン新潟青山店までの長さ約5キロ、幅約1キロのエリアで多くみられるという。市長は「この一帯は水分を多く含んだ土砂が浅いところにあり、それが液状化を引き起こした可能性がある」と指摘した。