迫る“72時間”の壁 石川県・珠洲市では30件ほどの救助要請に対応できず 能登半島地震

能登半島地震に関する最新の情報をお伝えします。最大震度7を観測してから、きょう午後には生存率が著しくさがるとされる72時間が経ちます。被害の全容解明が進まない中、被災地では懸命の活動が続いています。まずは、珠洲市の状況です。
珠洲市野々江町にある道の駅すずなりからお伝えします。こちらの駐車場にはいまも車が数台停まっていますが、昨夜は20台の中で住民が夜を明かしました。
話を聞きますと、発災した日は体育館で過ごしましたが、寒さと続く揺れの恐怖、また、ペットを連れているので車の中の方が安心だということでした。
1日に起きた地震からきょうで3日、人命救助におけるタイムリミットとされる72時間の壁が迫っています。
珠洲市では、今朝から行方不明者の捜索や倒れた家屋や家具の下敷きになった人の懸命な救助作業が続いています。
神奈川から応援に入った警察は、倒壊した家屋に男性が1人取り残されていると通報があった正院町の住宅を捜索しました。
こちらの住宅では、すでに消防によって救助されましたが、死亡が確認されたということです。
珠洲市によりますと、きのうは4人が救助されたそうですが、まだ30件ほどの救助要請に応えられていないということで、発災から72時間を前に、被災地はひっ迫した状況が続いています。

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