羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突し炎上した事故で、旅客機に搭乗していた札幌テレビ放送の社員が事故当時の緊迫した機内の様子を語りました。
(機内にいた札幌テレビ社員)「(Q異変は?)全くなかったです。全くなく普通のフライトと変わらない。(着陸した瞬間に)ゴツンという音がして、着陸してからそんなに時間をあけずに『あ、燃えている!』と思いました。
(Q熱を感じた?)いいえ、外で燃えている。自分からみて左後ろがちょうど翼のあたりなんですけど、そこからたぶん炎だと思います。エンジンあたりから炎が吹いていて、反対側の翼の乗客も声を上げだしたので見るとそちらでも炎が上がっていて。どこに何がぶつかって何が起こったのかはわからないんですけど、その時はそういうことが起きていました。
翼側の(座席の)人が『早く扉を開けてくれ』という言葉と、お子さんの泣き声、乗務員の皆さんの『落ちついてください』という言葉と『荷物を持たないでください』ということ。言葉として耳に残っているのはそのくらい。
航空機から脱出して降りて振り返ると機体のエンジン部分が燃えていて、何が起きるかわからないので『機体からとりあえず離れなきゃ』ということで、みんなまず50メートルくらい離れてそこで止まって、みんな燃える機体を見ているしかなかった。
そのあと客室乗務員の方が人数を把握するために『10名ずつのグループを作ってください』と。『グループができたら座ってください』ということを始めた。みんな指示に従って、そのうちに飛行機の燃え方というかエンジンの回転数が上がるような音が聞こえた。
乗務員の方が『離れてください』となって、飛行機から100メートルくらい、また50メートルくらい離れた。
乗客自体が全体的に落ち着いていたと思う。客室乗務員の方もやるべきことを懸命にやっていただいたので最終的にこういう結果になれた」