岩手県の達増拓也知事は4日、視察先の宮古市で記者団の取材に応じ「一時は災害廃棄物、がれきの山になったとしても必ず復興できる。その思いを皆で共有したい」と東日本大震災の経験を踏まえて能登半島地震の被災地を思いやった。県の支援は「現時点で公的なルートで要請は来ていないが、その時に備えて準備している」と述べた。
東日本大震災で500人を超す犠牲者が出た宮古市は、地元の青年会議所(JC)を通じて簡易トイレ800個を提供した。山本正徳市長は定例記者会見で「震災を経験した自治体として、被災地のニーズに即した支援を行っていく」と語った。簡易トイレは石川県内のJCの要望に応じたという。【奥田伸一】