最大震度7を観測した能登半島地震は7日、発生から7日目となった。確認された死者は7日午前9時現在126人で、連絡の取れない安否不明者も222人に上る。被災地では所によって朝からみぞれや雪が降っている。夜から8日にかけて大雪となる見込みの地域もあり、今も続く行方不明者の捜索活動と脆弱(ぜいじゃく)な交通網に打撃を与えるとともに、避難者の健康状態などにも懸念が広がっている。
被災地周辺では、地震の影響で使用できる道路が限られていることから、発生直後から渋滞が問題に。一時吹雪の影響で視界も悪くなり、数少ない道路はゆっくりと走る車で渋滞が発生し、被災地の道路事情をさらに悪化させることになっている。
地割れが起きている場所も雪で真っ白となり、危険を回避するための矢印を示した案内板や、地割れに突き刺した反射材付きのポールも雪に覆われた。
輪島市の観光名所「輪島朝市」周辺ではこの日朝も捜索活動が行われていたが、視界を覆う吹雪やシャーベット状にぬかるんだ地面により、活動が難航していた。(鈴木文也)