知人女性に暴行…遺体を山林に遺棄 男に懲役20年の判決 宇都宮地裁

5年前、栃木県さくら市で知人女性に暴行を加えて死亡させ遺体を山林に遺棄した罪などに問われている男の裁判で宇都宮地裁は11日、男に懲役20年の判決を言い渡しました。
海部学被告(37)は2019年、妻とその妹と共謀し、栃木県さくら市の自宅に田中早苗さん(当時24)を監禁したうえ殴る蹴るの暴行を加えて死亡させ、遺体を宮城県白石市の山林に遺棄した罪などに問われています。
これまでの裁判で弁護側は暴行と死亡の因果関係が不明だとして傷害致死罪には当たらないと主張していました。これに対し宇都宮地裁は、きょうの判決で暴行と死亡の因果関係を認めたうえで、「人間としての尊厳が大きく傷つけられ、被害者の無念さは察するに余りある。暴行や監禁を主導し、楽しんでいた様子がうかがえる中で、主体的に関与した」などとして懲役20年の判決を言い渡しました。
この事件ではすでに海部被告の妻に懲役8年の刑が確定し、その妹(25)には懲役5年の判決が言い渡されましたが、控訴しています。

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