判決不服で国と都が控訴 約1年勾留の大川原化工機・社長「あきれた」

機械メーカー「大川原化工機」をめぐる捜査が違法だったと認めた東京地裁の判決を不服として国と都が控訴したことを受け、大川原化工機の社長は11日に会見を行い、「あきれた」と語りました。
大川原化工機・大川原正明社長
「落胆ではなくて、あきれたという感じの思いですね。まだするかと」
「大川原化工機」の大川原正明社長らは2020年、軍事転用可能な機械を不正に輸出したとして警視庁公安部に逮捕され、およそ1年勾留されたあと起訴が取り消されました。
社長らが国と都を訴えた裁判で、東京地裁は先月、捜査を違法と認め、国と都にあわせて1億6200万円あまりの賠償を命じましたが、この判決を不服として、国と都は10日、控訴しました。
会社側も10日に控訴していて、会社側は会見で、「高裁では事件が作り上げられた背景を認定してほしい」と話しました。
一方、警視庁は近く、今回事件の捜査を担当した公安部内に捜査が適正に行われているかを指導するポストを新設し、理事官級の幹部を配置することを明らかにしました。

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