痴漢被害も追試対象、慌てず連絡を 13日から大学入学共通テスト

約49万人が出願した大学入学共通テストが13、14日、全国668会場で実施される。両日とも北海道、東北地方を中心に雪が降る恐れがあり、大学入試センターは時間に余裕を持って会場に向かうよう呼びかけている。一方、ネット上では受験生への痴漢をあおるような書き込みが相次いでおり、警察が被害防止に向けて警戒を強めている。
共通テストには前年より2万667人少ない49万1914人が出願。13日は地理歴史・公民、国語、外国語の試験があり、14日は理科と数学が予定されている。
気象庁の予報によると、13日は能登半島地震で大きな被害が出た石川、新潟県でも降雪の可能性がある。試験場へ向かう道中の事故、病気、痴漢被害などで欠席しても、その事情が認められれば、追試験(27、28日)の対象となるため、慌てずに受験票に記載されている「問合せ大学」に連絡することが重要だ。
近年、ネット上では、共通テストに遅刻できず通報をためらう心理につけ込んだ痴漢をあおったり、予告したりする悪質な投稿が相次いでいる。松村祥史・国家公安委員長は12日の閣議後記者会見で「痴漢は被害者の尊厳を踏みにじる重大な犯罪。しっかりと対策を講じるよう、引き続き警察庁を指導したい」と強調。各地の警察は列車や駅構内の警戒などの対策を打ち出している。【李英浩、松本惇】

共通テストの主な科目の問題と正答は14、15日の朝刊に掲載します。全科目の問題と正答は当日の全試験終了後、毎日新聞デジタル(https://mainichi.jp/exam/kyotsu-2024)でご覧になれます。ダウンロードも可能です。

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