国立大学の附属小学校で法律で義務付けられた授業の一部が行われていませんでした。 (奈良教育大学 宮下俊也学長)「国立大学附属小学校として、国民からの信頼を裏切ることになり、心よりおわび申し上げます」 国立奈良教育大学によりますと、去年に外部からの指摘で調査したところ、附属小学校で学習指導要領に義務付けられた年間30時間(3年~6年)の「毛筆による書写の授業」を行わず、筆ペンを使っていたことが発覚しました。他にも社会・理科・道徳といった9つの教科などで授業時間不足や指導不足があったということです。また図画工作では独自の教材のみを使用していて、教科書の使用を義務付けた学校教育法に違反していたということです。 (奈良教育大学 宮下俊也学長)「独自な教育をするのは附属小学校としてとても大切なことなんです」 (奈良教育大学附属小学校 小谷隆男校長)「学習指導要領に書かれた内容をクリアしていれば、その上積みとしていろいろなことをするのはいいが、その最低限ができていなかったということです」 小学校では、足りていない授業の補習を実施して、6年生は卒業後も行うということです。また今回の責任を取り、奈良教育大学の学長らが月給の一部を自主返納するとしています。