自民党派閥の政治資金パーティー券収入を巡る事件で、大野泰正参院議員と谷川弥一衆院議員が立件されたことを受け、地元関係者らからは「大変厳しい結論」「残念」などと落胆の声が上がった。
大野議員の地元・岐阜県に住む自民党員の男性(70)は「『大野さんを頑張って応援しないと』という思いで活動してきた」と肩を落とす。「離党すればいいとは思わない。裁判で有罪となって行き着くところまで行かないと駄目だ」と突き放した。
大野議員側から安倍派のパーティー券を購入していたという県内の支援者は「自民党に不信感がある。派閥の指示があったかどうかも含め、裁判で明らかにしてほしい」と述べた。地元県議は「大変厳しい結論が出た。本人ができる限りの説明をすべきだ」と話した。
谷川議員の地元・長崎県に住む元後援会会員は「旧態依然とした『自分党』のままの自民党は応援したくない」と皮肉った。後援会会長の島信行さんは「12年間、『谷川をお願いします』と支援者に頭を下げてきた。こうした幕引きとなり残念だ」と落胆した。
谷川議員は略式起訴を受け、「深くおわび申し上げます。後日、自らの進退についてご報告させていただきます」とのコメントを発表した。
[時事通信社]