麻生氏、首相に「派閥存続」伝達=党改革案踏まえ最終判断

自民党の麻生太郎副総裁が、自身の率いる麻生派を解散する考えがないことを、岸田文雄首相(党総裁)に伝えていたことが分かった。ただ、岸田、安倍、二階各派が解散方針を打ち出す中、麻生派内でも解散論が出ている。党が25日に公表する政治改革の中間取りまとめも踏まえ、最終判断するとみられる。党関係者が21日、明らかにした。
首相は19日、麻生氏や茂木派会長の茂木敏充幹事長と党本部で個別に会談し、岸田派の解散方針を説明。関係者によると、麻生氏はこの際に派閥存続の意思を示した。
会談後、麻生氏は「中間取りまとめを受けた上で、政策集団としての在り方について所属議員とよく相談したい」とのコメントを発表した。ただ、麻生派内からは「全派閥が解消してしかるべきだ」(岩屋毅元防衛相)との声も出ている。
首相は21日夜、麻生氏と東京都内のホテルで会食した。今後の政権運営について意見交換したとみられる。
[時事通信社]

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