松本人志 週刊文春を提訴 発行元の文芸春秋に5億5000万円の損害賠償請求

お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が22日、飲み会で性的行為などを強要したとの疑惑を報じた週刊文春の発行元である文芸春秋に対し、名誉毀損による損害賠償と謝罪広告の掲載などを求め、東京地裁に提訴した。同日、所属する吉本興業を通じて発表した。松本個人による提訴となる。請求額は約5億5000万円。
同誌は2015年冬、松本人志らがホテル内で参加女性に対し、性的行為を行ったなどと報道。女性が「性的暴行暴力を受けた」とする証言を掲載した。その後も、芸人が主催した飲み会の席で性的発言などがあったとして3週連続で「性加害疑惑」報道を続けている。週刊文春編集部は「一連の報道には十分に自信をもっている」などとしている。
吉本の発表によると、松本側は訴訟を通じて、性加害に該当するような事実はないということを明確に主張し、立証するとしている。
以下、吉本興業全文
「当社所属タレント 松本人志に関するお知らせ
当社所属タレント 松本人志の代理人弁護士より、本日、令和5年12月27日の一部週刊誌報道に関し、訴訟を提起した旨の連絡を受けましたので、お知らせ致します。
本件につきましては、係争中の案件となりますので、当社にお問い合わせいただきましてもお答えいたしかねます旨、予め申し添えさせていただきます。
以下、松本人志の代理人によるコメント全文を記載いたします。
提訴のお知らせ
本日、松本人志氏は、株式会社文藝春秋ほか1名に対して、令和5年12月27日発売の週刊文春に掲載された記事(インターネットに掲載されている分も含む)に関し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起いたしました。
今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ「性加害」に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております。
関係者の皆様方にはご心配・ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」
松本人志氏 代理人
八重洲総合法律事務所
弁護士 田代政弘

◆松本人志の性的行為強要疑惑報道の経緯
▼2023年12月27日 松本らが都内のホテルで複数の女性に強制的な性的行為を行ったなどと週刊文春が報じる。吉本は全面否定し今後、法的措置を検討すると発表
▼28日 松本が自身のXに「いつ辞めても良いと思ってたんやけど…やる気が出てきたなぁ~。」と投稿
▼24年1月5日 松本が自身のXで、週刊文春が疑惑の証拠としたLINE画像の一部を公開。「週刊女性PRIME」が報道した画像を引用する形で「とうとう出たね。。。」と投稿
▼同8日 訴訟注力のため松本が活動を休止すると吉本が発表。松本はXで「事実無根なので闘いまーす」と宣言。14日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜・前10時)に出演を示唆
▼同9日 大阪府の吉村洋文知事が、ダウンタウンがアンバサダーを務める2025年大阪・関西万博について「芸能活動を休止されるので、その間のアンバサダー活動はされない」
▼同10日 14日放送の「ワイドナショー」に、一転して出演しないことがフジテレビから発表
▼22日 提訴を発表

◆松本人志(まつもと・ひとし)1963年9月8日、兵庫・尼崎市生まれ。60歳。82年に小・中学校の同級生である浜田雅功と「ダウンタウン」を結成。87年にMBSテレビ「4時ですよーだ」で関西地区での人気を集め、88年に東京進出。「ダウンタウンのごっつええ感じ」や「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 」で全国的な人気を博す。2007年、「大日本人」で映画監督デビュー。09年に一般女性と結婚。同年に長女が誕生。

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