北海道オホーツク海側の枝幸(えさし)町から約24キロ沖合で、ロシア籍のタンカー「オストロフ・サハリン」(総トン数1万1423トン)が流氷に阻まれて航行できず、第一管区海上保安本部に救助を求めていることが分かった。船体や乗組員19人の健康に問題はなく、油漏れなどもないという。
稚内海上保安部によると、「オストロフ・サハリン」は重油107・5トンと軽油58・8トンを積載し、ロシア極東のペトロハブロフスク・カムチャツキーから沿海地方のナホトカに向かっていた。
29日午前3時40分ごろ、第1管区海上保安本部に無線で「流氷により航行ができない」などと救助要請があった。27日から流氷に阻まれて動けなくなっていたという。
羅臼(らうす)海上保安署所属の砕氷巡視船「てしお」が現場に向かっていたが、夜間航行が危険なため日没後は網走市の沖合で待機中。日の出を待って救助を再開する。
稚内海上保安部によると、ロシア側からもコルサコフから砕氷船が救助に向かっているという。