愛知県弥富市で３日に木造アパートが全焼し、焼け跡から男女３人の遺体が見つかった火災で、県警は２９日、現住建造物等放火と殺人などの疑いで、同市鍋平の会社員佐藤忍容疑者（６１）を逮捕した。３人の知人とみられ、「間違いありません」と容疑を認めているという。県警は同日、蟹江署に捜査本部を設置。トラブルの有無など詳しい経緯を調べる。
逮捕容疑は３日午前８時５分ごろ、弥富市平島町喜右味名の２階建て木造アパートに放火して全焼させた上、２階の無職後藤一夫さん（６６）ら住人３人を一酸化炭素中毒で殺害し、２階の男性（４８）にのどのやけどを負わせるなどした疑い。
捜査本部によると、他に亡くなったのは、１階のパート窪米三さん（６８）と同居の無職南由美さん（５７）。６室ある部屋の４室に計５人が住んでおり、１階の男性（６３）は逃げて無事だった。
［時事通信社］