三幸製菓の幹部ら書類送検へ、6人死亡の工場火災で業務上過失致死傷容疑

米菓製造大手「三幸製菓」荒川工場(新潟県村上市)で2022年2月、従業員6人が死亡、1人が負傷した火災で、新潟県警が近く同社経営幹部らを業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、幹部らは、火災が起きる危険性を予見できたにもかかわらず、煎餅のかけらの掃除について適切な指示をしていなかったなどの疑いがもたれている。
県警は同社の安全管理に問題がなかったか、同社の本社(新潟市北区)と工場への捜索や幹部らを任意で事情聴取するなどしてきた。
火災は同年2月11日午後11時35分頃に発生。社員とアルバイトの男女6人が死亡し、社員1人が負傷した。
総務省消防庁の調査報告書では、出火原因は乾燥機内に積もった煎餅のかけらに熱がたまり、発火点を超えたためと断定。延焼の拡大は、天井に吹き付けられた発泡ポリウレタンに燃え移ったことが要因だと結論付けている。
同工場では、1988年~2019年に計8件のぼやや部分焼が発生している。その多くは乾燥機内に積もった煎餅のかけらが発火したものだったという。

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