【近ツー】「公益を軽視した利益至上主義にほかならない」コロナワクチン詐欺 近畿日本ツーリスト元支店長らに懲役3年を求刑 約9億円を騙し取る

新型コロナウイルスのワクチン接種関連業務で、自治体から9億円近くをだまし取った罪に問われている「近畿日本ツーリスト」の支店元幹部3人の裁判で、検察側が懲役3年を求刑しました。 詐欺罪に問われているのは、近畿日本ツーリスト関西法人MICE支店の幹部だった森口裕被告(55元支店長)、臼杵賢一被告(58元グループリーダー)、太田幹雄被告(55元チームリーダー)の3人です。 起訴状によりますと、森口被告らは、去年3月までの2年間、東大阪市から委託を受けていた新型コロナワクチン接種のコールセンター業務をめぐり、オペレーターの人数を水増しして業務委託費を過大に請求し、市から計8億9400万円あまりをだまし取った罪に問われています。 1月31日の裁判で、検察側は「森口被告ら3人の責任に差はない」とした上で、「被害の結果は重大で会社の利益を追求し、公益を軽視した利益至上主義にほかならない」などとして懲役3年を求刑しました。 一方、弁護側は、「反省し懲戒解雇されるなど社会的制裁を受けている」などとして執行猶予の付いた判決を求めました。 裁判長から発言を促された森口被告ら3人は、最後に「ご迷惑をおかけし申し訳ございません。」と謝罪しました。判決は、3月15日に言い渡されます。

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