世界自然遺産・知床半島の東側にある北海道 羅臼町 約1キロの沖合で6日午前7時半頃、シャチの群れが流氷に閉じ込められて動けなくなっているのを、地元漁業者が発見し、町に連絡した。
知床でトドなど野生生物の調査をしている「合同会社ワイルドライフプロ」の土屋誠一郎さん(39)がドローンで撮影したところ、群れは16、17頭で親子とみられ、子どものシャチも数頭確認できた。シャチたちは流氷の間に開いたわずかな海面に密集し、呼吸をするため浮いたり沈んだりする動作を繰り返していたという。
町によると、流氷は5日から知床半島西側の 斜里町 に出現し、6日朝には羅臼町の沿岸に到達していた。
羅臼町の沖では、2005年にもシャチ9頭が流氷に閉じこめられ、その後死んでいる。