河井克行・元法相、広島県内でおわび行脚…関係者「迷惑」「やせていて心配になった」

2019年参院選で地元政治家ら100人を買収した大規模買収事件で公選法違反に問われて実刑判決を受け、昨年11月に仮釈放された河井克行・元法相(60)が、広島県内で関係者を訪れて謝罪していることがわかった。事前の連絡なしに訪れているとみられ、「やせていて心配になった」「迷惑だ」などの声が聞かれた。
5日には、北広島町や安芸太田町などの後援会関係者の自宅を訪れていた。「大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪の言葉を繰り返していたという。訪問を受けた一人は、「瞬間的に脳裏に様々なことが浮かんだ。これまで電話も手紙もなかった。いろんな意味で『よう来られた』と思う」と複雑な思いを吐露した。
別の男性は「体も細くなり、げっそりしていたので『体に気をつけて』と声をかけた」と明かし、「迷惑なので長く話すことはなかった」と話す人もいた。このほか、4日に留守宅への訪問があったという後援会の関係者もいた。
東京地裁の判決によると、河井元法相は19年3~8月、参院選広島選挙区の自民党公認候補だった妻の案里元被告(50)(有罪確定)を当選させるため票のとりまとめなどの報酬として地元政治家ら100人に計約2870万円を提供した。100人は一度全員不起訴となったが、検察審査会がこのうち35人を「起訴相当」と議決。その後、略式命令を不服とした3人を含む12人が公判で争った。

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