岸田総理「説明責任」答弁連発32回…“政治とカネ”集中審議 焦点は政倫審の開催「応じるしかない」と与党内から意見

国会では、政治とカネの問題に関する集中審議が行われています。焦点となっている安倍派幹部などの政治倫理審査会出席について、与党内では「応じるしかない」との意見が強まっています。
立憲民主党 山井和則衆院議員「安倍派の幹部や二階議員を政倫審に出席させて、説明をさせるべきではないでしょうか」
きょうの衆議院予算委員会。立憲民主党の山井議員は、安倍派の幹部らを政治倫理審査会に出席させるよう求めました。
岸田総理「説明責任を果たすよう、党として促してきているところであります。政倫審、具体的な国会での議論のありようについては、国会においてお決めいただくことであると考えている」立憲民主党 山井和則衆院議員

「ごまかさないでいただきたい。国会でお決めになると言うけれど、野党は要望してる。自民党が反対してるんですよ。反対してる自民党の責任者は岸田総裁じゃないですか」岸田総理「説明責任を尽くすことは大事だと。こうしたことを本人に促していく」立憲民主党 山井和則衆院議員「はっきりしてください。安倍派幹部、二階議員に政倫審に出席するように岸田総理からも促しているんですか」岸田総理「説明責任を尽くすように党として促しております」
岸田総理は山井議員との25分程度のやりとりで、「説明責任」という言葉を32回繰り返しました。事実上の“ゼロ回答”でしたが、与党内からは「予算審議をスムーズに進めるためには応じるしかない」との意見が出ています。
そして、複数の政府関係者によりますと、岸田総理も…
岸田総理(周囲に)「政倫審をやること自体はかまわない」
ただ、政倫審の開催には基本的に当事者の同意が必要となります。
自民党 松野博一前官房長官(きのう)「(政倫審出席の)依頼等があれば、それはもう考えたいと思います」
安倍派5人衆のひとりである松野前官房長官はきのう、このように話しましたが、複数の関係者によりますと、5人衆のうち2人は出席を検討しているということです。
立憲民主党 安住国対委員長「そろそろ(総理が)リーダーシップ示してほしいね。本当に。お願いしますよってこっちが言うのも変だけど、事態の局面打開にならない」
野党から異例ともいえるエールが岸田総理に送られるなか、実態解明に向けた取り組みは進むのでしょうか。

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