次女の細谷美輝ちゃん=当時(4)=を殺害したとして逮捕された父親の健一(43)、母親の志保(37)両容疑者は14日朝、東京都台東区の自宅から捜査員に付き添われ捜査車両に乗り込んだ。自宅前には多くの報道陣が詰め掛けたが、健一容疑者は一切表情を変えなかった。
午前9時前、警視庁の捜査員が両容疑者が住むマンションに入り、約1時間後に志保容疑者が捜査員に連れられ出てきた。手で顔を覆い、表情はうかがえなかった。その約30分後に連行された健一容疑者は無表情のまままっすぐ前を見据え、報道陣やカメラのフラッシュにも動じる様子はなかった。
近くに住む女性は美輝ちゃんが昨年3月に亡くなった後も普段通りに生活する両容疑者の姿を見たといい、「親としてどんな気持ちで過ごしていたのだろうか」と首をかしげた。
会社員の女性(34)は、子どもを連れて歩く志保容疑者について「普通のママという感じだった」と語り、「事故や虐待などで子どもが亡くなるニュースは多いが、まさか近くで起こるとは」と驚きを隠さなかった。
近くの精肉店店長の40代の男性は「健一容疑者の子どもは保育園を転々としていたと保護者同士で話題になっていた。そんなひどいことがあったなんて」と声を落とした。
一方、美輝ちゃんが通っていたとみられる保育園の園長は取材に対し、「個人情報なので答えられない。警察に任せている」と話した。
[時事通信社]