家庭科教諭が「霊能力者」になりすまし…不妊治療だと30代知人女性の下腹部を“エロ霊視”

地元ではちょっとした有名人の県立高校の家庭科教諭が「霊能力者」になりすまし、不妊治療と称して知人女性にエロ行為を繰り返していた。
不妊相談を受けた女性に性的暴行を加えたとして、警視庁捜査1課は14日、準強制性交等の疑いで長崎県立口加高校の家庭科教諭、山下裕三容疑者(55)を逮捕した。
山下容疑者は2022年、当時30代で不妊に悩む人妻に、下腹部の写真を撮影して送るよう指示。送られてきた写真を確認すると、女性に「私には赤ちゃんがはっきり見えます」と伝え、霊的な治療が必要だと信じ込ませた。
同年8月10日、山下容疑者は女性に会うために長崎から上京。東京・新宿区内のビジネスホテルで2人きりになると、「これは治療です」と念を押して祈りを捧げ、神と会話をしているかのごとくふるまい、「ご先祖様もコレがいいと言っています」と話しながら、かざしていた両手を女性に近づけ、体中をまさぐった。
山下容疑者は女性と会う数カ月前から何度も自撮り写真を送らせ、「妄想」を膨らませていたようだ。押収したSDカードには、女性が写った写真が何枚も保存されていた。
「山下は女性の家族と数十年前から交流があり、日頃からいろいろな相談に乗る仲だった。長い付き合いだったため、女性も山下のことをすっかり信じ込んでいた。長崎からの渡航費を含め、東京での宿泊代や食事代まで女性が払うこともあったそうです」(捜査事情通)
そんな折の昨年8月下旬、都内で65歳のエロペテン師が準強制性交罪でパクられた。男は「子宮に悪いエネルギーがたまっている。取り除かないと良いエネルギーが入らない」と言って、<修行>と称して若い女性の体をもてあそんでいた。
「そのニュースを見たことをきっかけに、女性はマインドコントロールが解けた。それまでは治療だと思い込んでいたが、自分も性被害に遭っていることに気づいたのです」(捜査事情通)
女性は知人や家族に相談し、昨年9月、警察に被害届を出した。
調べに対し、「だます気はなく、治療の一環だった」と容疑を否認している山下容疑者は、離島や農業高校勤務を経て、口加高校に赴任して今年が4年目だった。
「地元自治体と協力して生徒たちと一緒にボランティア活動をしたり、栽培した香草を使ったパン作りなどに取り組んできた。今年1月には口加高校で『世界の食を楽しむ料理教室』を開催し、ウクライナとロシア料理の作り方を教えていました」(地元関係者)
逮捕を受け、口加高校ではきのう(15日)、全校集会を開いて事情を説明。生徒全員に面談を実施した。
「真面目で熱心な教員だったので残念です。生徒の中には、『信じていたのに』とショックを受けた生徒もいます。上京はもちろん、<霊能者>を名乗っていたことも知りませんでした。報道で知って驚いています。霊にまつわる話など、聞いたこともありません」(口加高校担当者)
わらにもすがる思いで我が子の誕生を待ち望んでいた、既婚女性の心と体をもてあそんだ罪は重い。

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