“赤ちゃんポスト”受け入れ中止を「母子の生命や健康を守る観点から」北海道が施設運営する女性に要請 女性は「受け入れを継続する意向」

北海道当別町で、親が育てられない子どもを預かる、いわゆる「赤ちゃんポスト」を運営する女性に対し、道は、19日、新生児の受け入れなどを中止するよう要請しました。
当別町の民間施設「ベビーボックス」は、おととし5月、親が育てられない子どもを預かる、いわゆる「赤ちゃんポスト」として、公認心理士の女性が自宅に開設しました。 道はこれまで、施設が医療機関と連携していないため、不測の事態に対応できないとして、ポストの運営自粛を要請していました。 女性が去年10月、施設の運営を「予約制」に変更したため、要請を取り下げていました。
しかし、施設では今年に入り、医療機関を受診していない新生児2人を相次いで受け入れたため、道は、19日、「母子の生命や健康を守る観点から極めて遺憾」として、女性に対し、新生児の受け入れや相談の受付を中止するよう要請しました。
北海道保健福祉局子ども政策局 東幸彦局長(19日午後4時) 「やはり新生児ということがあり、医療機関に速やかに受診いただくことがまず必要だった」
施設を運営する女性は、HBCの取材に、「もともと公的機関に相談できる力を持っていない人を対象に活動している。中止要請だけでなく、代わりとなる施策を打ち出してほしい」として、受け入れを継続する意向を示しています。

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