「ダイソー」創業者の矢野博丈さん死去、80歳…トラックの移動販売から業界首位に成長させる

100円ショップの草分け的存在である「ダイソー」を運営する大創産業(広島県東広島市)創業者の矢野博丈(やの・ひろたけ)氏が12日、心不全のため死去した。80歳だった。告別式は近親者で済ませた。後日、お別れの会を開く予定。
中国・北京出身。戦後、父の故郷である東広島市へ引き揚げた。中央大学理工学部を卒業後、養殖業などを経て、1972年に大創産業の前身となる矢野商店を創業し、トラックを使った移動販売を始めた。移動販売の中で商品を100円で販売したのが「100円均一」の始まりだった。
77年に大創産業を設立。91年にダイソー直営1号店を高松市に出店し、全国への出店を本格化させ、業界首位に成長させた。2001年には、台湾に出店し海外進出を開始。現在は、世界26か国・地域で5000店超を展開し、23年2月期の売上高は5891億円に上る。
18年に社長を退任し、19年には会長からも退いた。

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