大麻の成分に似た指定薬物を含むグミを所持したとして、九州厚生局麻薬取締部は20日、大分市で危険ドラッグ店を経営する20代の女性を医薬品医療機器法違反(指定薬物所持)容疑で逮捕したと発表した。逮捕は19日付。
「大麻グミ」を巡っては、商品を食べた後に体調不良になる人が全国で続出。厚生労働省の麻薬取締部は同法に基づき、2023年11月から全国の関係先を立ち入り検査していたが、逮捕は今回が初めて。
逮捕容疑は23年11月22日、経営する店内で大麻類似成分の指定薬物HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)が含まれるグミ(68グラム)を所持したとしている。九州厚生局麻薬取締部は捜査に支障が出るとして氏名や認否を明らかにしていない。
同取締部によると、立ち入り検査でグミ10個入りの袋を発見し鑑定したところ、HHCが検出された。包装の製造者欄には大阪市の製造販売会社「WWE」との記載があった。
WWEを巡っては、大阪府警が今月13日、製造販売するグミに指定薬物が含まれていたとして、麻薬取締法違反(営利目的共同譲渡)容疑で家宅捜索している。【佐藤緑平】