「答え控える」繰り返す=柿沢被告、30分で公判終了―東京地裁

昨年4月の東京都江東区長選を巡り、公選法違反(買収など)の罪に問われた元衆院議員柿沢未途被告(53)の公判が20日、東京地裁(向井香津子裁判長)であり、被告人質問が行われた。柿沢被告は検察側の質問に「この場ではお答えを差し控えます」と繰り返し、公判は30分余りで終了した。
検察側の質問に先立ち、弁護側から現在の心境を問われると、「多くの方が巻き込まれ、多大な苦しみをもたらしたので、私は起訴内容を一切争わないことにした」と、初公判で述べた言葉を再度口にした。
その後、検察側の質問に移ると、ほぼ回答を拒否し、検察官から「周囲の人を巻き込んだ自覚があるなら答えるべきでは」と問い詰められても、態度を変えなかった。向井裁判長から「黙秘権の行使か」と問われると、「いかような質問を受けても、冒頭に申し上げた以上の内容をお答えすることはない」と述べた。
[時事通信社]

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