1月、愛知県阿久比町の住宅の敷地内で男性の遺体が見つかった事件で、38歳の男が強盗殺人などの疑いで再逮捕されました。
強盗殺人と住居侵入の疑いで再逮捕されたのは、住所・職業不詳の大谷将也容疑者(38)です。
1月13日、阿久比町宮津にある住宅の敷地内で、この家に住む派遣社員の林治彦さん(当時53歳)の遺体が見つかりました。遺体は屋外に置かれたマットレスの下に隠されていて、司法解剖の結果、林さんは首を絞められて窒息死した可能性が高いことがわかりました。
林さんの遺体が見つかる前の日、静岡の焼津警察署で複数の警察官が調べていたのは、名古屋ナンバーの軽乗用車。殺害された林さんが乗っていたものでした。
大谷容疑者は、静岡県内でこの車に乗っているところを警察官に見つかり、職務質問の際、林さんの運転免許証を持っていました。
また、周囲にも「人を殺した」などとほのめかしていて、警察は1月31日、大谷容疑者を林さんの遺体を遺棄した疑いで逮捕していました。
その後の捜査で、林さんの家の中に物色した跡があったことなどから、警察は大谷容疑者が金品を盗む目的で侵入し、林さんを殺害したと判断。強盗殺人と住居侵入の疑いで2月21日に再逮捕しました。
警察の発表によりますと、大谷容疑者は去年12月11日ごろから1月12日ごろまでの間に林さんの家に侵入し、帰宅した林さんと鉢合わせしたため、首を何らかの方法で絞めて殺害して、車や免許証などを奪った疑いがもたれています。
調べに対して大谷容疑者は「事実ではありません」と容疑を否認しています。警察は、犯行に至った動機を詳しく調べています。