気象庁は、来月5日から気象予測用の新スーパーコンピューター(スパコン)の運用を開始する。計算能力は更新前のスパコンの約2倍に向上。昨年3月に導入した「線状降水帯予測スパコン」も同時に本格稼働させるため、精度の大幅な向上が見込め、従来は地方単位だった線状降水帯の発生予報を2024年度から都道府県単位とする。
新スパコンは、気象衛星センター(東京都清瀬市)内に設置された。
現在は2キロ・メートル四方ごとに10時間先まで天候を予測できるが、新スパコンでは18時間先まで可能になる。同センターの別の場所に設置されている現在のスパコンは運用を停止する。
気象庁は「台風や集中豪雨の予測精度の向上を図っていきたい」としている。