職場の同僚だった男性を殺害し、遺体を福島県内の畑に遺棄した罪に問われているインドネシア国籍の男に対し、さいたま地裁は懲役14年の実刑判決を言い渡しました。
インドネシア国籍のアフマド・サエフディン被告(36)は2021年12月、同じインドネシア国籍で職場の同僚だったアリス・セティヤ・イラワンさん(当時29)の頭をハンマーで複数回殴って殺害し、遺体を福島県内の畑に遺棄した罪に問われています。
さいたま地裁はきょうの判決で、「無防備の被害者を背後からハンマーで複数回殴る行為は、一方的で危険な強い殺意による犯行である。被害者から嫌みを言われたことに腹を立て、突発的に犯行に及んでいて、動機にくむべき点はない」とした一方、「真実を素直に話し、反省もしている」として検察側の懲役16年の求刑に対し、懲役14年の実刑判決を言い渡しました。
裁判長は最後に「ハンマーで何度も殴り、死なせた責任は重い。刑務所で被害者のことをきっちり考え、反省してほしい」と被告に語りかけました。