ロシアによるウクライナへの全面的な軍事侵攻から2年となる24日、日本で暮らすウクライナ人らが東京都内で犠牲者らに祈りをささげ、戦火を止めようと抗議の声を上げた。
渋谷のハチ公前広場にはウクライナや支援国の国旗を手に集まった約100人が黙とうした。「歴史や文化を破壊するため、私たちの街にロシアが(攻めて)来た。ロシアを止めよう」と声を上げた。
港区の聖オルバン教会でも避難民ら約60人が祈った。ウクライナ北東部スムイ州から避難し、都内のレストランでパートで働くオクサナさん(51)は、息子のグレゴリーさん(10)と参加。「小学校が休みの土日祝日は子どもを預ける場所がどこにもない。2人での生活は精神的に限界が来ている。本当に孤独です」と、この2年を振り返った。親子で顔を寄せ合い、戦争終結を願ったオクサナさんは「とにかく戦争が早く終わってほしい。神頼みするしかありません」と話した。【宮武祐希、和田大典】