7年前、東名高速であおり運転をした末、一家4人を死傷させた罪などに問われた男のやり直し裁判の控訴審で、東京高裁は26日、男側の控訴を退け、1審の懲役18年を支持しました。
石橋和歩被告は2017年、東名高速道路で、一家4人が乗った車に対し、あおり運転を繰り返して停止させ、トラックの追突によって萩山嘉久さんと妻の友香さんを死亡させた、危険運転致死傷の罪などに問われています。
やり直し前の裁判の手続きに問題があったとして、2022年から審理がやり直され、1審の横浜地裁は、あおり運転と夫婦死亡の因果関係を認め、懲役18年を言い渡していました。
石橋被告側は、これを不服として控訴していましたが、東京高裁は26日、「1審の判断が不合理とはいえない」などとして控訴を退け、懲役18年とした一審判決を支持しました。
言い渡しのあと、石橋被告は「俺が出るまで待っとけよ」などと叫び、法廷をあとにしました。