総理になってもパーティー連発、派閥の長も辞めず… 「異常だ」岸田首相を元首相が追及

立憲民主党の野田佳彦元首相は26日の衆院予算委員会で、岸田文雄首相(自民党総裁)が就任後も政治資金パーティーを繰り返していることなどを巡り「異常だ」と批判した。自民党の政治改革刷新本部の本部長を務めていることも「改革ではなく抜け穴づくりの先頭に立っている」として辞任を迫った。
政治資金収支報告書などによると、首相は就任後にパーティーを7回開き計約1億5千万円を集め、そのうち1億3千万円以上が収益となっている。また「首相就任を祝う会」は任意団体による開催方式をとり、同団体から約300万円の寄付を受けていた。野党からは「抜け穴行為」などと批判されている。
野田氏は「総理に就任しても派閥の長を辞めなかった。そんな前例はない」などと批判。「自分は金欠だったが、総理に就任してパーティーを開くなどという心の余裕は全くなかった」と回顧をまじえ皮肉った。
さらに首相が、能登半島地震の発災から間もない1月5日に防災服姿で経済3団体の新年会に出席したことを引き「総理としてのエネルギーの使い方が違う」と「異常」を改めるよう迫った。
岸田首相は「国民の疑念を招くようなことをしていない」とパーティー開催の自粛などを否定。本部長辞任の要求も「私の責務として先頭に立つ」と突っぱねたが、野田氏は「適材にあらずとはこのことだ」と反論した。

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