持病の発作の恐れがあると知りながら車を運転し、高校生など9人をはね重軽傷を負わせたとして逮捕された男が5日、送検されました。男はこの事故の前にも、別の事故を起こしていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
■児玉悠一朗記者
「いま、中村容疑者が粕屋警察署から出てきました。フードをかぶり、うつむきながら車に乗り込んでいきます。」
危険運転致傷の疑いで送検されたのは、福岡県須恵町の派遣社員、中村進容疑者(66)です。
中村容疑者は去年11月、福岡県宇美町の県道で、持病のてんかんの影響で運転に支障を及ぼす恐れがあると知りながら軽乗用車を運転し、発作を起こして通学中の高校生など9人をはねた疑いです。
9人ともケガをし、このうち女子高校生3人は顔や脚を骨折するなど重傷を負いました。
中村容疑者は2年前に医師からてんかんと診断され車の運転を止められていましたが、捜査関係者への取材で、今回の事故の前にも別の事故を起こしていたことが分かりました。
警察には届け出ず車を廃車にし、その後、今回、事故を起こした車を購入したとみられるということです。
警察は裏付け捜査を進めています。