鳥山さん死去「早過ぎる」=地元に悲しみ広がる―愛知

「早過ぎる」「ありがとう」。人気漫画家鳥山明さんの地元愛知県では8日、ゆかりの人やファンらが突然の死を悼んだ。
鳥山さんが20年以上前から通っていた同県清須市のそば店の店主、冨田敏充さん(85)は「早すぎるよ。戻ってこい」と悲しんだ。アシスタントらを連れてきて「この店は何でもうまいんだ」と話していたといい、「ありがたかった」と懐かしんだ。
名古屋市天白区の洋食店には四十数年前、常連客に連れられて来店。画用紙約10枚に「アラレちゃん」などの人気キャラクターをさらさらと描いてくれた。店主の永田達義さん(72)は、趣味の模型作品を互いに見せ合ったこともあり、「もう1回会いたかった」と残念がった。
清須市にある鳥山さんの事務所前はひっそりとしていたが、訃報を知った多くのファンが集まった。黙とうしていた名古屋市の男子大学生(20)は「夢をたくさん見せてもらった。感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
長年にわたり作品を連載していた「週刊少年ジャンプ」のキャラクターショップ(東京)を訪れたオランダ人観光客、セーシング・イングリッドさん(34)は訃報を知り、目を見開いて驚いた。「ドラゴンボールが大好きだった。こんなにすてきで、驚きのある作品を生み出してくれてありがとう」と述べた。
[時事通信社]

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