津波被害の大きかった福島・波立海岸で昇る朝日に復興を願う 震災と原発事故から13年

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から13年を迎えた11日朝、津波で大きな被害が出た福島県いわき市の久之浜・大久地区にある波立(はったち)海岸では、日の出の時刻に合わせて訪れた人が、昇る朝日を見ながら復興を願った。
関連死を含め69人が犠牲になった同地区。午前6時前、水平線上部にかかる雲の上からオレンジ色の太陽が顔を出すと、波立海岸の名所、弁天島の鳥居のシルエットが浮かび上がった。あの日、一帯を襲った津波は、岩礁にたつ鳥居をはるかに超える高さで一気に押し寄せた。
埼玉県滑川町から訪れ日の出を撮影した、無職の男性(74)は、福島の自然に魅せられ20年以上前から県内各地を訪れており、その数は20回を超えるという。「波立海岸は4回目」という男性は「3月11日に来たのは初めて。津波の高さが鳥居の上まであったのには驚くばかり」と話す。
「最近は堤防が新しくなるなど、復興が進んだと感じる」という男性は「早く元通りになってほしい」と願っていた。

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