公明党・石井幹事長が〝秋解散〟発言 永田町関係者は「岸田内閣に見切りつけた」の見方も

公明党の石井啓一幹事長が解散時期に言及し臆測を呼んでいる。石井氏は10日、BSテレ東の番組に出演し、解散総選挙の時期を「秋が一番可能性が高いのではないか」と話していた。
9月に自民党の総裁選が行われることを念頭に、石井氏は「そこで選ばれた総裁は非常に支持率が高くなる」と〝ご祝儀〟を予測。その流れで解散総選挙になだれ込む可能性を指摘した。
解散時期を巡ってはさまざまな意見が飛び交っていた。首相訪米のある4月説、国会会期末となる6月説があった。最新の岸田内閣の支持率は20%台と低迷中。裏金問題の処理だけでなく、口移しチップ騒動も発覚し、起死回生の要素はない。それだけに野党は岸田文雄首相が求心力を保つために9月の総裁選前に自身で解散を打ってくる可能性もあるとしていた。
そんな中、友党である公明党幹部が具体的に時期を明言。しかも総裁選で岸田氏ではない人物が総裁になるかもしれないとほのめかしているのだ。永田町関係者は「公明党にとって都合のいい選挙の時期を言っただけとも考えられますが、解釈によっては公明党が岸田内閣に見切りをつけたということもできます」と分析している。
石井氏だけでなく山口那津男代表も解散に言及した。5日の会見で「信頼を回復するトレンドを作り出さない限り解散はすべきではない」と解散風をけん制していた。「池田大作氏が死去したことの影響がどう出るか予測がつかない。公明党としては次の選挙は万全の態勢で臨みたいのではないか」(同)
最短でささやかれているのは岸田氏が4月10日の訪米直後に補欠選挙にあわせる形で解散して、同28日に投開票というタイトな日程だ。さすがにギリギリすぎるが、岸田氏はこの日、ポスター写真の撮影を行ったという。果たしてどうなるか。

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