大阪市中央区のビルで2月、中学生に脅された男子大学生が転落死し、強盗致死容疑で中学生3人が逮捕などされた事件で、このうち2年の男子生徒(14)が事件前、交流サイト(SNS)で17歳の女性を装ったアカウントで大学生とやりとりしていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。男子生徒らは他にも数回、SNSによる美人局の手口で金を奪ったと説明しており、大阪府警が調べている。
捜査関係者によると、男子生徒は「さき」という17歳の女性と偽って、SNSで大学生とメッセージをやり取り。アカウントには、事件に関わった2年の少女(14)=強盗致死容疑で逮捕=とは別人とみられる女性の顔写真や下着姿の写真も掲載し、《会いたい》などとメッセージを送信していた。
府警によると、2月12日、大学生は大阪市中央区のコンビニで少女と合流し、ビルへ誘導された。男子生徒と3年の少年(15)=強盗致死容疑で逮捕=はビルで待ち伏せしていた。大学生は男子生徒に声をかけられると、立ち去って隣のビル屋上に飛び移り、さらに逃げようとして地上に転落したとみられる。