西山ファーム元代表逮捕=逃亡4年、133億円集金―投資詐欺容疑で・愛知県警

観光農園を経営していた「西山ファーム」(岡山県赤磐市、破産)が投資名目で多額の資金を不正に集めたとされる事件で、愛知県警は13日、詐欺容疑で、元代表山崎裕輔容疑者(43)=住所不定=を逮捕した。同容疑者は約4年にわたり逃亡。潜伏先のインドネシアで現地当局に身柄を拘束され、日本に移送する旅客機内で逮捕された。捜査関係者によると、容疑を否認しているという。
同社は愛知県を中心に全国の約930人から総額約133億円を集めたとされる。県警は山崎容疑者が主導したとみて、資金の流れなど全容解明を進める。
逮捕容疑は元幹部ら5人と共謀し、2018年12月~19年2月、横浜市の会社員女性(32)に「配当を毎月得られる」などとうそを言い、計約780万円をだまし取った疑い。
県警によると、逮捕時に所持していた複数の携帯電話やノートパソコンなどを押収したという。
西山ファームは15年夏ごろから、「クレジットカード決済で果物などを購入すれば、海外に転売し利益を上乗せして返金する」などとうたい投資を募っていたが、19年2月ごろに事実上破綻。県警が同5月に関係先を家宅捜索していた。
山崎容疑者は13日午前6時半ごろ、県警の捜査員に連れられて成田空港(千葉県成田市)に到着。肩まで伸びた髪に黒いパーカー、ベージュのズボン姿で、周囲を見回すなど落ち着かない様子だった。車に乗り換え、午後1時前に名古屋市内の警察署に着いた。
[時事通信社]

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