岸田首相、IAEA事務局長と会談…処理水放出「力強いコミットメント」に謝意

岸田首相は14日、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長と首相官邸で会談した。グロッシ氏は13日に東京電力福島第一原子力発電所を視察したことを踏まえ、首相に「処理水の海洋放出が国際基準に完全にのっとり、計画通り安全に実施されていることを確認した」と伝えた。
首相はグロッシ氏に対し、「処理水放出についての力強いコミットメント(関与)」に謝意を示した。その上で「引き続きIAEAと連携し、科学的根拠に基づき、高い透明性を持って日本の取り組みについて国際社会の理解・支持を広げていく」と語った。
この後には上川外相がグロッシ氏と会談し、ウクライナの原子力関連施設の安全管理や太平洋 島嶼 国の海洋モニタリング(監視)能力の構築支援などに向け、IAEAに対して約1850万ユーロ(約29億円)の支援を行うと発表した。
具体的には、ウクライナの原発で活動する作業員らの安全管理体制や医療サービスの改善を図る。太平洋島嶼国のモニタリング能力の強化を後押しするのは処理水放出に対する不安 払拭 につなげる狙いもある。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする