裁判長「果たした役割は最も重い」”首謀者”に実刑 被害総額10億円近く ”家族ぐるみ”の給付金詐欺

家族などと10億円近いコロナ給付金をだましとったとしてインドネシアに逃亡した末に、逮捕・起訴された男に対し、有罪判決が言い渡されました。男が法廷で最後に語ったことは。

およそ1年8か月にも及ぶ海外での逃亡生活の末、おととし逮捕された谷口光弘被告(49)。
被害総額が10億円近くにのぼるとみられる持続化給付金を狙った詐欺グループの首謀者です。
谷口被告は2020年、家族らとともに新型コロナウイルスの影響で収入が減った個人事業主だと偽り、持続化給付金あわせて4900万円をだましとった罪に問われています。
19日、東京地裁に姿を見せた際、逮捕時よりやせた印象だった谷口被告。
判決で裁判長は、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
裁判長
「自らの親族や申請名義人となった者などから書類作成役、確定申告役、申請手続役、これらの者の管理者などを確保し、次第に組織を拡大しながら大量の申請を行っていた。被告人(谷口被告)は各犯行を開始し取り仕切っていた首謀者。果たした役割は最も重い」
裁判の中で谷口被告は、謝罪の言葉を述べる場面も。
谷口被告
「このたびは世間を騒がせてしまい申し訳ありませんでした」
元妻や息子ら家族ぐるみで犯行に及んでいた一連の事件。
逮捕からおよそ1年9か月。起訴された49件の事件について、裁判ではすべて有罪と判断されました。

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