能登半島地震で震度7を観測した石川県輪島市では、全国から訪れた学生ボランティアによるおにぎりの炊き出しが被災者に元気を与えています。
午前6時。地震と火災で大きな被害を受けた輪島市の朝市通り近くにある和菓子店・中浦屋で、おにぎりを握る学生たち。
全国からボランティアで訪れた学生たちが避難所でニーズを聞き取ったところ、朝食の炊き出しが必要とされていることを知り、先月から中浦屋の店舗を借りて、おにぎりやみそ汁を提供しています。
おかかや塩キャベツなど、学生たちは毎朝5時に起きて、1日に400個以上のおにぎりを握っています。
被災者「(以前は)食べるものなかった。助かっている」
愛媛県の学生池田佳隆さん
「生活を取り戻そうとする方にコミュニケーションを取ることが、僕らのやりがいでもあったり、僕らのやるべきことだと思う」
被災した人たちを元気にする温かいおにぎり。輪島の人たちと学生たちを結んでいます。
一方、天皇皇后両陛下が能登半島地震の被災地・石川県を今月22日に日帰りで見舞われることが正式に決まりました。
両陛下は羽田空港から特別機で石川県の能登空港に入り、被害の大きかった輪島市と珠洲市を訪問されます。
現地での移動には自衛隊のヘリコプターも利用する予定で、被災した現場を視察するほか、避難所を訪れて被災者を見舞い、災害対応にあたった関係者を労われます。
天候が悪く、ヘリコプターが飛ばない場合、訪問の日程が来月上旬に変更になるということです。両陛下が被災地を見舞われるのは令和に入って2度目です。