22年に新潟県 村上市の三幸製菓荒川工場で発生し、6人が死亡した火災をめぐり三幸製菓は22日にホームページで、佐藤元保CEOが3月末で退任すると発表しました。
全ての生産拠点で再発防止策を実施・継続できる体制ができたことや、今後の供給責任について一定の目途が立ったことなどを総合的に勘案し、この機を一区切りとして、3月末で辞任することを決めたということです。
佐藤CEOは「新たな体制に移行しても会社一丸となって再発防止策を徹底し、安全に対する取り組みが継続されることと思います」とコメントしています。
三幸製菓の荒川工場で22年に発生し、6人が死亡1人がけがをした火災をめぐっては警察が先月、佐藤CEOら幹部4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検していました。
佐藤CEOは3月中旬に遺族の元を訪れ、辞任の方針を説明した上で、今後、会社にCEOは置かず「自分は経営に関与しない」と話したということです。
火災で亡くなった伊藤美代子さんの遺族はBSNの取材に対し「代表が辞任を決めたとしても起こした罪は消えない。残る従業員の意見を取り入れていい方向に向かってほしい」と話していました。