来年から使用される中学校の教科書の申請図書のうち2点の教科書について、検定に関する情報が流出した可能性があるとして、文部科学省は合否を現時点で保留とする「検定決定未了」にしていると明らかにしました。
「検定決定未了」となっているのは、中学校の「歴史」の教科書2点です。教科書検定で申請図書が「検定決定未了」となるのは、初めてのことです。
教科書検定の規定では、検定結果公表までは、申請図書の調査意見を記した資料や申請図書の審査に関する資料などについて「外部の者のしるところとならないよう、適切に管理しなければならない」と定められています。
文部科学省はこの「検定決定未了」となっている教科書2点について、検定に関する一部の情報が外部に漏れた可能性があるとして、現在、経緯などの確認を行っていて、確認後、この教科書2点の合格、不合格について速やかに決定したいとしています。